カテゴリ
以前の記事
2018年 09月 2016年 04月 2016年 01月 2015年 09月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2014年 10月 2014年 07月 2014年 05月 2013年 11月 2013年 09月 2013年 02月 お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
【草木国土悉皆成仏の空間展示】
「若冲展」~5/24 東京都美術館 ◆会期初日の夜間開館時に若冲へ。このタイミングしかないと思い、狙いを定めていました。夜の美術館にしては混んでいたものの、比較的ゆっくり絵を堪能できました。 ◆釈迦・文殊・普賢、「釈迦三尊像(相国寺蔵)」3幅を正面に、天皇家の御物となって以降は、全幅の展覧が難しいとされていた若冲の「動植綵絵(宮内庁三の丸尚蔵館)」30幅が、左右に15幅ずつ、ずらりと楕円形に並べられた空間展示。果たして若冲がこんな展覧会を構想したかどうかわかりませんが、本展の企画者が、あるべき姿を模索した形だったのかなと想像します。 ◆さて私は若冲の墨絵が好きです。本来の絢爛豪華、彩色綵美の作品のため、或いは石仏での五百羅漢を作る構想のために、「売らんかな」で大量に描いたといわれる墨絵の作品です。緻密な極彩色の絵は、完全無欠で余白もなく、これでもかとその技術を見せつけるのですが、若冲の墨絵の勢いは全く違う種類のもの。墨の濃淡と筆遣いだけで鶏や鳳凰や獣や植物の肌触りを表現し、時にはスピード感あふれる迷いのないひと筆が入ります。見れば見るほど溜息なのでした。墨絵は、善男善女が、たかって(失礼)いなかったのでゆっくり見られました。鹿苑寺(金閣)大書院の襖絵も墨ながらの大胆さと妙とを合わせもっています。また若冲コレクターのジョー・プライスさんが23歳の時にアメリカの古美術商で最初に惹きつけられた『葡萄図』も墨の作品ですが、これが本当に良い!!!23歳米国青年あっぱれです。 ★そして散財しました。『鳥獣花木図屏風(いわゆるプライスさんのモザイク)』のお盆。動植綵絵のトート(貝類の絵を選択)。「完全保存版の図録」などなど。7時台なのに、レジ待ちは一度並んだら二度と戻れない行列になっていました。これは会期中、ましてやGWの混み具合について都美術館のみなさんは十分準備されているのかどうか。心配です。
by manpukuganpuku
| 2016-04-23 09:00
| museum
|
ファン申請 |
||