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現在清泉女子大学本館となっている旧島津公爵家袖ヶ崎本邸洋館。明治政府のお雇い外国人であり、日本近代建築の礎を築いたジョサイア・コンドル晩年の代表作。1906(明治39)年に設計委嘱され、1915(大正4)年竣工。今年で100年になる。建築様式はルネッサンス様式であるが1階柱頭はトスカーナ様式、2階がイオニア様式で古典主義を踏襲している。弧を描くベランダにはバロックの要素も残されている。 ◆元は仙台伊達藩下屋敷跡で明治維新後、島津家の所有となり、公式行事開催のための洋館が建てられ、関東大震災後~戦後まで本邸として使用された。 ◆戦後GHQに接収されたが、接収解除後の昭和37年横須賀から移転してきた清泉女子大学の校地となり今に至る。 ◆階段の手すりや暖炉の彫刻、天井の漆喰装飾やステンドグラスはほぼ当時のままの姿をとどめている。また廊下や暖炉の上のキリスト磔刑像、マリア像が荘厳な雰囲気を与えている。何より現在も大学の授業で使用されているというのが魅力的だ。 ★1階の大小応接室はドラマ『天皇の料理番』のロケに使われたそう。 #
by manpukuganpuku
| 2015-06-19 23:14
| architect
◆ル・コルビュジエが晩年に設計した世界に3つの美術館の1つ国立西洋美術館。先日の西美ファンデー(無料観覧日)に知人の建築ガイドを聴きました。普段は上がれない屋上と中3階の照明室に入ることが出来、大満足です。今まで西洋美術館に行くこと数えきれないほどですが、(まあ普通は絵を見るために行くわけで)天井や中空に注目したのは初めてでした。不可解な、ある意味邪魔な階段が、実は幻の中3階ギャラリー兼照明室に続いていたこと、かつての館長室から展示室が見下ろせることがわかりました。元館長室は先日西洋美術館が新規寄託展示を始めたヨハネス・フェルメール『聖プラクセディス』を見守る位置にあります。 ◆コルビュジエは「無限成長美術館」として黄金比の巻貝状にどんどん増築(増殖)していくことを想定していました。なので常設展示の最初の展示室(ロダンの彫刻がある部屋/19世紀ギャラリー)から螺旋状に展示室が続くのでした。迷子になりそうな旋回感や無限に展示室があるような錯覚は「これが理由か」と思いました。19世紀ギャラリーの天井の三角形、トップライトからの昼光の美しいこと。スロープを移動しながら位置を変えて、何度も確認しました。 ◆コルビュジエは設計図を提出したあと8日間来日したのみで、実際の指揮は、弟子の坂倉準三・前川國男・吉阪隆正ら3人が執り、彼の意思を見事に継ぎました。 ◆【モデュロール】吉阪隆正はアテネフランセの設計者ですが、コルビュジエの大切にした単位モデュロール(183㎝の西洋人男性の身長。その男性が手を伸ばした高さ226㎝が天井高)にこだわり、それを基準として天井や正面玄関のファサードの石のパネルや前庭の床のピースのサイズを決めました。よくよく見ると納得します。(坂倉準三は神奈川県立近代美術館や新宿駅西口広場の設計者です。) ◆【東京文化会館への連続性と呼応】これは屋上に上がってみて初めて気づきました。西洋美術館の向かい側に東京文化会館を設計することになった前川國男。彼は師コルビュジエへのオマージュで西洋美術館にあるトップライトの三角錘を文化会館にも呼応するように作り、軒高をそろえ、正面玄関との関係性を意識しました。改めてみると二つの建物を結ぶ床や地面にはっきりと連続性があります。 ◆【ドミノシステム】柱で床や天井を支える構造。西洋美術館は7×7=49本の主要な円柱で支えられています。円柱はコンクリート製ですが、ヒメコマツという木の樽の中で作られているので、良く見ると表面に木目がありました。 ◆現在の西洋美術館は「免震レトロフィット」と呼ばれる手法で、オリジナルの外観を生かしながら基礎に免震装置を取り付けることで、免震建物へと改修されています。 #
by manpukuganpuku
| 2015-06-16 07:06
| architect
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by manpukuganpuku
| 2015-06-07 23:20
| museum
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by manpukuganpuku
| 2015-06-07 11:51
| dish
東京オペラシティアートギャラリー ~6/28(日) ◆暑い日だったから、名和晃平のガラス玉のライオン≪PixCell-Lion≫にしがみつきたかった。進撃の巨人になってしまった部屋一個分のデッカイ「セイラさん」を 「失礼します」と股の間から覗いて見る。巨人と遭遇するとはこんな感じ? 毎度おなじみ草間先生のタマタマの部屋と、おひさしぶりの李禹煥。そして初めて実物を見た原爆ドームのピカ写真。 ◆「オオカミ」萌えの女性というのが存在するとは聞いていたが、「オオカミ」モチーフの絵や作品、気を付けて見ると結構ある。 ◆私が好きなのは①池田学≪興亡史≫やっぱり洛中洛外図屏風みたいに小さく細かく色々描いてあるのはいくらでも楽しめる。②橋本雅也≪キク≫たぶん今回の展示の中で一番地味な作品。枯れかけた菊の彫刻。これが鹿の角なんだよ。脅威。 ◆会田誠・奈良美智・村上隆・束芋・ 森村泰昌・横尾忠則・アラーキー・山口晃・・・ 精神科医高橋龍太郎のコレクションは日本の現代アートをみんなに優しく大盤振る舞いに教えてくれる。「日本の現代アートは正面の西欧のMirrorと、背後の日本伝統のMirrorの間の合わせ鏡」。まさに、この合わせ鏡の両面を覗く位置づけの展覧会。 #
by manpukuganpuku
| 2015-06-04 23:53
| museum
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