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北脇昇1901-1951 Momatコレクションより
★『(A+B)²意味構造』Structure of the Meaning (A+B)² 1940 ピタゴラスの定理(数式で書けば a²+b²=c²)に発想を得たもの。 直角三角形にの各辺を一辺とした赤・青・紫の3つの正方形で構成されている。内接する紫の正方形が少しずつ回転するのに合わせて、赤と青の正方形は格子状に四分割された面積の中で割合を変化させていきます。植物が成長する過程を描き加えることで、数式の変化と植物の生長とを関連付けているとも言われています。完成した時、北脇は「数学が絵になった」と叫んだとか。 ★『相関的秩序』L.C.M. 1939 ちょっと初期の壁打ちコンピューターゲームを思い出しました。 オレンジ色の軌道は下辺の中点から45度の角度で飛び出し、正方形の内側の壁を反射しながら、またもとの位置に戻りますが、それ以外の角度で飛び出した軌道は、最終的にどこかのコーナーで行き止まりになってしまいます。北脇はこの絵に当時の日本の閉塞した状況を重ね合わせていたと言われています。 「L.C.M.=Least Common Multiple=最小公倍数」の意味。 ★『空の訣別』Perishing in the Sky 1937 1937(昭和12)年8月、南京渡洋爆撃で梅林中尉の乗る攻撃機が墜落した出来事が主題。梅林は別れに白いハンカチを振り、自爆したといいます。飛行機をカエデの種に、ハンカチを振る梅林の手を赤いサンゴに見立て、遠くで起きている日中戦争を身近なものに例えています。 ★周易解理図(乾坤) Diagram of I Ching Divination (Heaven and Earth) 1941 シュルレアリスム(超現実主義)を吸収した北脇は、楓の種を飛行機になぞらえるなど「見立て」を駆使した作風を1930年代の後半に確立。その後植物モチーフと数学的な図式が概念図のように配置される「図式絵画」へと変貌します。この絵では植物の芽と根を対比的に描き、万物の生成を説く中国の「周易の原理」を重ね合わせているそうです。 ◆北脇昇・・・初めてであった画家でした。時代的には戦中に活躍した方で、東京国立近代美術館の戦争画のコーナーに展示されていました。
by manpukuganpuku
| 2015-05-08 18:00
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