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『蔡國強展:帰去來』
Cai GuoQiang: There and Back Again ◆爆発につぐ爆発? とにかく驚きと興奮。久々に中国のスケール感を見せつけられた感じです。ただ豪快で長大なだけではなく、精密な職人技の「さじ加減」が見られる。蔡國強は、小難しい芸術家のオヂサンかと思いきや、とっても庶民的な風貌。にじみ出るお人柄なのか、親近感がわきました。中国の人の厳しさと大らかさを併せもったおじさんです。 ◆今回、不思議なご縁でお知り合いになった横浜美術館のボランティアさんにプライベートガイドをお願いして、友人と120%堪能してまいりました。ガイドさんは作品制作にも関わった方なので、その時のお話も聞けました。というのも蔡國強氏は展示される国の人々と一緒に展示作品を完成させるのが手法なんだそうで。そしてその国に因んだ画題を選び、その国の材料を使い(今回の場合は和紙)、火薬の爆発で絵を描きます。まさに「芸術は爆発」 なんで爆発が絵になるか?それは展覧会のメイキングビデオを見るか、Youtube の動画で見るかしないと、口で説明するのはとても難しい。 ◆蔡國強氏は福建省泉州出身。台湾と目と鼻の先。さまざまな政変の中国を体験し、毎日のように海上を飛び交う爆撃を見て育ち、これが何か主張すべきアートにならないか、と考えたそうです。様々な国でスケールの大きな屋外の作品を発表していますが、一般には2008年北京五輪開会式の花火のプロデュースが記憶に新しいかもしれません。 ★美術館のアトリウムに入ると、いきなり作品『夜桜』が壁面いっぱいに飾られています。これも爆発で作ったもの。そのあとは18歳未満〇〇の爆発作品室。これがまたなんとも官能的に美しいのです。メイキングビデオと彼の歴史を逆回転させたビデオは必見。これによって作品が何倍も楽しくなると思います。 ★『春夏秋冬』薄い白磁で作った立体の花鳥図(白磁って磁器ですよ!やきものですよ!この時点でもう十分驚異的なんです)を火薬の爆発で色付けさせた作品。(徳化窯の白磁はACMを思い出させ懐かしい気持ちになりました。)こんな華奢なものを爆発させて大丈夫なのか?と思いました。これもメイキングビデオあります。 ★『壁撞き』99匹のオオカミによる集団「壁ドン」ではありません。99は永久を意味する数字ですね。「壁」~高さはベルリンの壁と同じ~がしかし素材は透明なガラス板。現代社会には見える壁だけではなく見えない壁があるのです。(東西統一後のドイツで発表された作品)ガイドさんに招かれるように自分もこのオオカミの群れに混ざりながら部屋を行ったり来たりして、その世界を体験しながら鑑賞しました。「帰去来」:陶淵明の詩に因みます。故郷を出て再び故郷へ帰る。ぐるぐる巡り続けます。 ★頭カラッポにして臨んで、そのまま楽しめる展示。とってもオススメでありました。
by manpukuganpuku
| 2015-09-27 17:03
| museum
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